こんにちは。
皆様お元気でしょうか。
私はもうだいぶん長い間、
静かな家の中での仕事が続いています。
この機会にぜひやっておかねばと、
これまで手を付けられずにいたことを、
いつもより少しのんびりと進める日々です。
オリジナルモドコの整理もしていました。
その中に、以前「イニシャル&ナンバーズ」という企画で開発した
アルファベットと数字の模様があります。
オーダー制作のご注文を受ける際には
「イニシャルをいれますか?」とお聞きして、
ポーチの背面やブックカバーの内側などに、
ご希望があれば刺すようにしています。
お名前の1文字のつもりで作った26文字。
でも実は、イニシャル以外の意味で文字を選ぶ方もいらっしゃいます。
作って6年ほど経つ中で、ポイントとしてだけでなく、
他の模様と一緒に楽しめないだろうかと
そんな気持ちが増してきました。
こぎん刺しをする中で強く思うようになったのは、
モドコは言葉のようなものではないかということ。
伝統の模様それぞれは単語で、それを装飾しながら
組み立て広げたものは文章。
音楽ならば音符やコードとも置き換えられるかもしれません。
誰もが同じモドコを使いながら、作る人によって
表現が変わり、作風があり、意味さえ異なるのです。
つなぎ方によって大きく姿を変えていくドラマチックさに
しびれます。
そこで、これまで使ってきたこれらのオリジナル文字図案に
「モドコレター」と名前をつけることにしました。
伝統模様の中にもっと自由に組み込んで、
誰かにとって力になるメッセージや思いが伝えられたら。
そんな気持ちを込めて、
【文字】と【手紙】の2つの意味を重ねています。
加えて、長く連ねて言葉にしやすいように、
デザインを少し見直しました。
お花のモドコを四隅に置いた枠のデザインはそのままに、
サイズを一回り小さくし、数字のモドコとも揃えました。
書体もほぼこれまで通りのイメージですが、
Aなど一部の文字は、他の文字と並べて使うことを踏まえて
もう一度デザインしなおしました。
そして……
こぎん刺しの特徴を盛り込みつつ文字を作るのは
とても細かい作業で骨が折れましたが、昨夜なんとか完成!
ようやくホッとしました(笑)
すべて図案に整理しなおして、すべての文字をひとつに
並べて刺してみると、なかなか可愛らしく仕上がったようです。
あらためて、作品の中でどう使おうかとイメージしている
ところです。
皆さんにも使っていただけるように、
キットや図案のご用意も考えています。
お楽しみに!
もちろん、オーダー制作の際には
これまで通りイニシャルとしても刺せますので、
どうぞ機会があればお気軽に声をかけてください。
新しくなったモドコレター。
これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。