今年最後のワークショップは、川越Hamano-yaさんでの回となりました。

駆け抜けてきた一年の締めくくりは、白いこぎん糸一色で刺す、がまぐちのミニバッグ。

細かい織りのリネンを細手の糸で覆うように刺すと、何とも言えないふっくらとした厚みと温かみが加わって、可愛らしい作品になります。

今回は見本制作に思ったよりも時間がかかってしまい、直前のお知らせになってしまいました。反省。でも出来上がりはいい感じです☺︎

兎にも角にもこぎん糸が主役なのですが、未晒の生成りを活かす絵糸らしい麻布が見つからず、ここ数年は自分で染めています。

きっかけは、フィギュアスケーターの衣装について選手が話していたこと。襟元や肌に近い部分の薄い生地は、選手ごとの肌色に合わせるため、紅茶やコーヒーを使って染める人もいるとか。

そんなに繊細な色が出せるんだなあと、こぎんに使う麻布でやってみたところ、私の作品にぴったりのの自然な軽やかさが出たのでした。

煮出している間や染めている間の香りも気持ちがいいし、色合いも繊細に調節できて、意外と奥が深そう。

昔のきものでは藍染で防虫を施したとはよく聞く歴史。一方現代のこぎん刺し絵糸的には、紅茶やコーヒーなどを使った優しくライトな風合いの染めを取り入れていくのも、らしいかもなと一人頷きながら準備しました。

そういえば、昔ハワイのお土産にコーヒー染めのTシャツをいただいたこともあったなあ。

やはりこぎん糸は刺繍糸に比べてコツがいるのですが、参加の皆さんも真剣に針を進めていました。

年末年始頑張って、初詣は白のこぎん をお供になんて言うのも素敵です。

完成品を見せていただくのを楽しみにしています。

2022年1月の教室、ワークショップは、

 2022/1/23(日) Hamano-yaさん(川越)

 2022/1/30(日) さろん・けるくるーる(東京 押上)

となっております。

また内容等決まり次第お知らせいたします。お楽しみに!

Written by eitowpusr